テレワークで少しずつ育てた作業環境。20代デザイナーのデスクツアー

テレワークがはじまって、はや2年。
元々ひきこもることがそこまで苦痛ではない私は、割とすんなりとテレワークを受け入れたように思う。当時は社会人2年目に突入しようとしていた頃だった。

社内の人たちと気軽に雑談できなくなったのはさみしさを感じたけれど、まだ慣れない仕事で精いっぱいで1年目にできなかった、〈環境を整える〉をこの機会にじっくりと進めることができた。

少しずつ少しずつ作業環境を整えて、ようやくこれで快適に作業ができる!というところまでたどりついたような気がする。
今回はそんな作業環境をサクッと紹介したい。ある程度かんたんに紹介して、細かい製品のレビューは、また個別の記事にでも。

この記事はこんな方におすすめ

  • テレワークデスクをよりよくしたい方
  • デザイナーの作業環境に興味のある方
  • 配線収納に困っている方

デスクの全体像

IKEAのデスク

使用しているデスクはIKEAのテーブル&デスクシステム。

就職で上京の際に購入したものを使い続けている。出社していた頃はあまり使わなくなって、一度は売ろうと思ったのだけれど、テレワークがはじまったので、売らなくて本当に良かった。今ではこのデスクに大変助けられている。

IKEAのデスクシステムは自分好みのものを選んで組み立てることができる。インテリアや使い方に合わせてデザインと大きさを選べるのがいい。
私はPC作業以外にスケッチを描いたり、カッターマットを広げたりといったアナログ作業をすることもあるので、作業しやすいようにほどよく幅と奥行きのある竹製の天板と、シンプルな白い脚を選んだ。

また、デスク下の白いチェストも、IKEAのものだ。同ブランドということもあり、高さがピッタリで収まりがいい。デスク天板の奥行きがあるので、奥行きの長さはあっていないが、そのまた後ろに収納箱をおいて、スペースを有効活用している。

中古のデスクチェア

現在使っているデスクチェアはSteelcaseのThink(シンクチェア)。

元々はデスクチェアも、IKEAのものを使っていた。しかし、デスクチェアは体への負担を考えると大事だと言うし、テレワークの機会に買い換えることにした。IKEAのチェアは、メルカリで売り、あるべき人のもとへ旅立った。あとから知ったが、私が持っていたIKEAのチェアは人気商品で、品薄状態だったらしい。

そして、シンクチェアを導入した。定価だと14万円くらいの高級オフィスチェア。流石に定価で買うのは恐れ入ったので、「オフィスバスターズ」という中古のオフィス家具のお店を兄に教えてもらい、そこで購入した。送料込みで3万円ほどで購入ができた。

やや歪みのある部品があったり、中古感、はたしかにあるけれど、必要十分。デザインも含めて気に入っている。

使いやすさにとことんこだわる、デスクの上のモノたち

テレワークが始まってから、かなりの変遷を経て、このかたちにたどりついている。デスク環境は自分が納得いく状態を得られるまで、試しては壊しての繰り返し。ひとまずはこのかたちに落ち着いたので、現時点でのデスク環境を紹介したい。

ディスプレイ関連

EIZOのディスプレイ

普段はノートパソコンを外付けディスプレイに接続して2画面で作業している。

使用しているディスプレイはEIZOのFlexScan。大学生の頃から、5年くらい愛用している相棒だ。

EIZOは医療の現場で使われるくらい、ハイスペックなディスプレイで有名で、ハイエンドモデルはカラーマネジメントを細かくできたりする。けれど、購入した当時は学生でそこまでのお財布の余裕はなかったので、高性能でありながら比較的リーズナブルな、コスパのいいFlexScanを選んだ。ホワイトが選択肢にあるのが個人的に嬉しかった。

長い間使い倒しているけれど、これといった不具合もなく、ずっと現役で頑張ってくれている。
ここまで元気に頑張ってくれていると、寿命が来るまで浮気しないで使い続けたくなる。

今のFlexScanはスペックによってモデルがいくつかあるよう。お手頃価格モデルの最新FlexScanはこちらなので、参考になれば。

グリーンハウスのモニターアーム

このディスプレイをしっかりと持ち上げて支えてくれているのは、グリーンハウスのモニターアーム。
手に取りやすい価格でしっかり使える優秀な子。そして、こちらもホワイトがある。

私自身はそこまで位置移動させることはめったにないけれど、モニター位置の調整や、モニターの回転も問題なくスムーズに行える。モニターへの設置も簡単だった。

実はつい最近まで、FlexScanを購入した際に付属でついているモニターの土台をずっとずっと使い続けていた。ホワイトだし、土台は平らだからその上に物も置けるし、不自由はしていなかった。
でも、心のなかでは無意識にモニター下の土台が邪魔だなあと感じていたようで、そのうち「自分が存在してほしいかたちにおさまっていない」と違和感を感じるようになった。そんな中でこの製品のことを知り、価格も手頃だったので、試しにとりあえず、と導入してみた。

私のデスク配置だとモニターアームはPCの後ろに隠れてくれるし、モニター下もすっきりして、スピーカーやDockを置くスペースを十分に確保することができ、満足する結果となった。

Xiaomiのモニターライト

ちなみに、ディスプレイ上にあるブラックのバーはXiaomiのMiモニターライト。

このモニターライトはスイッチが電池式で、ワイヤレスで操作できる。スイッチがコードレスになることで、机の上がかなりスッキリするので嬉しい。書き物やスケッチのために手元を照らしたいときに役に立っている。

スイッチを押すと電気がつき、回すと明るさが変わる。さらに、押しながら回すと色温度が変わる。5000円程度で購入できるのに、なんて充実した機能なんだ…と、初めてこの製品を知ったときは衝撃を受けた。

届いてすぐ設置して興奮がおさまらないままに撮った動画を掲載したTwitterのつぶやきがこちら。iPhoneのカメラ性能が良すぎて逆に明るさの変化がわかりにくいけど、ワイヤレスのスイッチがいかにスマートであるかをぜひ見てほしい。

手元照明のために大きなデスクライトは窮屈なデスクには置きたくなかったし、自分の目への負担を軽減するためにそのときどきに合わせて調整できる、まさに理想そのものだった。

この製品はAmazonなど日本で主流の通販サイトでは売っておらず、私は中国系通販サイトBanggood で購入した。

初めての海外通販だったのでドキドキだったが、少し届くのに時間かかるのと、許容できる範囲で箱に凹みが発生していたくらいで、特に問題なく届いて安心した。レビューで不安なコメントもいくつか見たけれど、販売業者が良いか悪いか、などがあるのかもしれない。

ノートパソコン関連

使用しているPCは2台。仕事とプライベートで使い分けている。
会社から支給されている仕事用のMacbook proと、プライベート用のMac book AirのM1チップモデル。どちらもかなり使い倒していて手放せないPCだ。

これらのPCを使用する中で大変役に立っているアイテムを3つご紹介したい。

BoYataのPCスタンド

PCスタンドはガジェット界隈ではおなじみのBoYataを使っている。

この製品はMacbookを置いても、かなり頑丈で安心感がある。アームがかなりしっかりしているので、重みで高さが変わってしまうことも、決して無い。「決して無い」と断言できるほど頑丈なのだ。むしろ調整の際は、非力の自分にはかたすぎるほどである。(決して悪い意味ではなく、むしろ褒め称えている)

自分のちょうどいい高さに目線を上げられ、長時間作業の首への負担が少なくなったので、デスク上での貢献度がかなり大きい。

belkinのDock

2台のPCを使い分けていると、どうしても充電やHDDの配線の付け替えが面倒になる。
belkinのThunderbolt 3 Dock Proはそうした配線問題を解決してくれた。

Dockの強みは何よりもノートパソコンの配線をこれ1台に集約できること。Type-Cコード1本をPCに繋げば、PC充電ができるだけでなく、ディスプレイへの出力や外付けHDDやSSDへの接続が一気にできる。PCを使い分けるときに発生するコード付け替えのストレスがなくなった。
なによりも、配線が乱雑でまったく美しさのかけらもなかったのが、デスクの後ろに流すことができて、とてもスマートになった。

ハブに比べると高いけど、私にはそれ以上のメリットがあった。デスク環境の快適化にもっとも貢献してくれたガジェットだと思う。

ちなみに、私は中古でもよかったのでメルカリで購入した。メルカリで売って得た残高で買えば実質0円と言っても過言ではない(?)

縦置きPCスタンド

縦置きPCスタンドは収納問題を解決してくれた。

一方のPCを使っているときは、もう一方のPCを使わないので、置き場所に困っていた。手軽に省スペースで置けるこのPCスタンドは、そうした置き場所の悩みをすんなりと解決してくれた。

弱点があるとすれば、このPCスタンドは、表側にはスマホなどをおけるストッパーがついているが、裏側は置くスペースとして設計されていない。ここを有効活用したいのであれば向こう側になにかしらの壁がある必要がある。

私の場合は、プリンターが壁代わりになってくれており、たまに活躍するWacomの板ペンタブレットをPCの後ろに隠している。

その他、今回は長くなるのでさらっと流すが、以下のものを置いている。

  • スマートスピーカーのAmazon Echo Show 5
  • Boseのスピーカー
  • Canonのインクジェットプリンター
  • Apple純正のマジックキーボードとトラックパッド

必要なものを取り出しやすく、がモットーのデスク下収納

デスク下の収納。ここはアナログ作業で大活躍するものたちを中心に詰め込んでいる。
筆記具、色鉛筆、様々な種類のカラーペン、はさみ、カッター、余っているコード、その他細々としたもの……といった具合だ。

カッターマットや定規は大きくてどうしてもしまいきれないので、デスクとデスク収納の僅かな隙間に、無造作にしまっている。これくらいの無造作感のほうが、使いやすい。

仕切りはカインズの収納ケース

収納の仕切りは、カインズの整理収納小物ケース Skittoを使っている。スタックできたり、様々な大きさ・高さの箱を組み合わせて自分が使いたいようにカスタマイズできるので、とても使いやすい。
洗面所下の収納でも、Skittoが活躍している。ちょっとした整理収納は、これくらいシンプルで主張がない方がいい。

ごちゃつきがちなので、とりあえず浮かす配線

配線は永遠の課題だと思う。
ガジェットが増えれば増えるほど、配線はどんどん乱雑になっていく。増えるたびに解いて整理し直す、という几帳面さは備えていないので、とりあえず、浮かしてどうにかすればいいやと思っている。

Garageのケーブルトレー

このごちゃつきがきな配線をまとめているケーブルトレーはとても使い勝手がいい。使い勝手がよくて、2個サイズ違いで同じものを使っている。ケーブルトレーの上に延長コードを敷き、そこにコンセントプラグを差して使っている。余ったコードは手前の柵にくるくると巻いて引っ掛ければ、収まりがよくなる。

また、このケーブルトレーの上には、コンセント系だけでなく、HDD・SSD、Nintendo Switch、キャプチャーボード(Switchの画面をPC上に映し出せたりするもの)を設置したり、Switch用のプロコン仮置き場としても活用している。

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コードを手軽にまとめるなら、3Mのワンタッチベルト

ちなみに、コードをまとめるときに便利なのが、3Mのワンタッチベルト。マジックテープになっていて、くるっとするだけでくっつくので、必要な長さに切って束ねたコードにくるっと巻きつけるだけ、という手軽さが一級品の代物。

まとめ

私の作業環境は、他で見られるような素敵なデスク環境ではないかもしれない。それほどおしゃれにこだわっているわけではなく、機能性に追求したゆえに自然とできていったかたち。

ただただ、自分の中での最適解を探っては整えている。
そのため、今後もきっと、様々に試してすがたかたちを変えていくのだと思う。

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参考になれば、幸いです!

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2022/04/03 | タグ: , ,
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